【0:1:1】たぶん、きっとこれから友達になる女の子【15分~】


《ジャンル》

ラブコメディー

《あらすじ》

たぶん。きっと。


これから友だちになる女の子。


高校最後の夏休み

卒業後、僕は東京へ行く。

彼女の幸せを考えるなら。

思いを告げたあの場所で、言うんだ。


《登場人物》

【○】たぶん高3女子

名前は演じる方の名前でお願いします。難しそうならユイでお願いします。

【■】きっと高3男子

名前は演じる方の名前でお願いします。難しそうならショウでお願いします。

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同じ書き出しでそれぞれ台本を書いてみよう企画(仮名)参加台本です。

カクヨムに


ちぃねぇさんの作品

【きっと、これから家族になる女の子】

もございます。


みのるしろいしさんの作品

【きっと、これから友達になる女の子】

もございます。


素敵な台本ですのでぜひ、お時間のある時にご一読いただければ幸いです。

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シリーズやリレーのような繋がりは無く、内容も世界観も別の独立した作品となっていますので、それぞれ単独で楽しめるようになっています。




□:高校最後の夏休み

□:卒業後、僕は東京へ行く。

□:彼女の幸せを考えるなら…。

□:思いを告げたあの場所で


□:言うんだ。








□:そう思ってたのに、僕のバカ!!


○:めっちゃ楽しかったねー!


□:うん…


○:どした?疲れちゃったのかー?


□:いや、大丈夫大丈夫


○:はぁ、部活無くなったからって家でゲームばっかりやってるからだよ!


□:は、はあ!?ちゃ、ちゃんと運動してるしぃ!


○:へー、なにやってるの?


□:あ、ああ、あれだよ、ほら、指の体操?とか運動?


○:ゲームじゃん!!それコントローラーポチポチしてるだけだよね!!


□:スマホかもしれないだろ!!


○:やっぱりゲームじゃん!!


□:ぐぬぬ!そうですけど!なにかぁ!


○:別になんもないですけどぉ?


○:たかが花火大会をちょっと歩いただけで疲れちゃう男とかぁ、頼りなさすぎなんじゃないのかなぁ?って思っただけですぅ


□:だーかーら

□:疲れたわけじゃないって!


○:じゃあ、なんなのよ


□:それは…


○:それは?


□:その…


○:…もしかしてトイレ?


□:違っーーーー


0:(不意に○のスマホが鳴る)


○:あっ、やば、もうこんな時間じゃん!


□:え?


○:もう帰らなきゃ!見てよ、この通知の数!心配しすぎじゃない?


□:うわー、すご


○:うー、わかったって、ピコピコずっとなってるよー、もー!


□:大変そうだな


○:大変だよ、ほんと!じゃあ急いで帰るから、またね!


□:お、おう、またな!






□:僕のバカ!!ほんとにバカ!

□:バカバカバカバカタレ小僧がこのこのこのぉおおお!!



□:はぁ…ちゃんと伝えたかったのにな。


□:…っし、絶対言うぞ!





○:□…元気無かったなー。

○:…もしかして、、打ち上がった花火を背に、ちゅ、ちゅぅ、しようとしてた、とか…!?

○:あ、ああああ!?そそそそんなわけないよ、ね、いやだってまだ高校生だし、そそれに、コロナだってまだ治まったってわけでもないし、そう、そうそう、そうだよ、うんうん!


0:(ピコンッと○のスマホが鳴る)


○:っ!?

○:□からだ…!

○:えっと…


□:『今日はありがとね。楽しかったよ。明日も、あそこで会えないかな?』


○:…え?どういこと…?最初はわかる、うん、楽しかったよねーだもん。

○:でも、その次って…。だってもう花火大会は終わっちゃったのに。そこに来てって…

○:ま、まままままさか!?今日できなかったからって、明日するってこと!?ちちちちちゅぅ…!?


0:(再びピコンッと○のスマホが鳴る)


□:『あ、いきなりだったよね。ごめん。そんなに時間は取らせないと思うから、できたらでいいよ。』


○:時間取らせないって、もう、そういうことじゃんんんん!!ええ!?ゲーム大好きヒョロヒョロもやしっ子くんの陰オブザ陰の者だったじゃん!!

○:なんで!?急に肉食系男子なっちゃったの!?え!?え!?ちょ、どうしよどうしよぉおお


○:…ふーふー、ひっひっふー…

○:よし、落ち着けぇ落ち着けぇ

○:そう、いつでも私はクールビューティーめちゃつよ頭キレキレスーパーな美女でキュートな○ちゃんのはずよ!

○:冷静になるのよ、私ぃ!


0:(返信する○)


○:『私も楽しかった!うん!わかった!明日も会おうね!』


0:(送信する○)


○:ふ、普通だよね、大丈夫だよね、動揺を悟られてないよね!?


0:(ピコンッ)


□:『ありがとう。また明日!おやすみ!』


○:ふぅ、よかった


○:『おやすみー!』っと



……


………


○:一睡もできなかった!!

○:時間になるし、行かなきゃ




□:…早く着き過ぎちゃったかな


○:お待たせー!


□:おう!


□:ん?


○:え?

○:(なになになになに!?いきなり顔近付けてきて…え!?うそ、うそうそ、そんな外国の挨拶みたいに、もうしてくるの!?)


□:おまえ、なんか疲れてる?


□:目にクマできてない?大丈夫か?


○:…そ

○:(そっちかいぃ!誰のせいだと思ってんじゃいいい!)


□:そ?


○:そそそんなことないよー、大丈夫大丈夫!元気モリモリだよー!モリモリー!


□:そ、そうか、ならいいんだけど

□:(やっぱ…気付いてるのかな。昔から勘だけは鋭かったもんな)


○:モリモリー!モリモリー!ボーボー!ボーボー!大森林ー!


□:(俺が元気無いとこんなふうに盛り上げてくれてたっけ…)


○:大森林ー!キリンー!大きいねー!パオーンパオーン!


□:…やっぱおかしいわ!


□:おい!ちょっと、そこに座れって


○:きゃっ!?

○:(えぇぇええ!!ベンチに押し倒して!?)


□:何倒れてんの?まさか倒れるほど辛いのか?


○:え?


○:あ、え、あー!全然全然!ちょっと自然を感じたくなっただけだよ!


□:…まぁ、大丈夫ならいいけど


○:大丈夫大丈夫!ブーブー!ぶぃーん!ヒャウィゴー!キキーッ!ドカーン!


□:…重症だわ


○:ごめん、ふざけすぎたね


□:いいよ、おもしろかった


○:うん、ならよかった…かな


□:…うん


○:…

○:(覚悟決めなきゃね。あのゲームしか脳の無い□が勇気を出してくれたんだしね)


□:…


○:…で?


□:で?


○:何か用があったから呼んだんでしょ


□:あ、ああ


○:どうしたの?


□:えっと…


○:(もぉおおおお、焦れったいなぁ!こっちはもう覚悟決めたってんだから!ささっとしろーーー!これだから□はぁああ)

○:はぁ、しょうがないな…こっち向いてよ


□:え?

□:(やっぱりわかってるんだ、うじうじして言えない自分の代わりに言おうとして!?)

□:(ダメだダメだダメだ!これは僕から言わなきゃだめなんだ!)


○:(ひっひっふー、ふっふっひー)

○:(大丈夫よ!昨日ようつべでちゃんと予習したじゃない!上品なちゅうの仕方!大丈夫!私ならでき----)


□:○!!!


○:ッ!?


□:俺!


○:(嘘!?来る!?来ちゃうの!?やばっ、顔近っやっ、まってまって、やっぱりまだ私達早いんじゃな--------


□:東京に行くんだ。


○:え…?


□:卒業したらさ、東京に出てく。


○:は?


□:いや、だから卒業したら東京に----


○:てめこのやろ、おらっ1発殴らせろや!!ああ?


□:ちょ、ちょ、ええ!?待って待って


○:こんの、ドュクシ!ドュクシ!!


□:痛っ痛っ、ご、ごめんって


○:ドュクシ!、ドュクシ!


□:あっ、ぐっ、いきなり言ったから?怒ってる?


○:ドュクシ、ドュクシ


□:で、でも気付いてたんでしょ?だからわざわざ気を使って


○:ドュクシドュクシド、ュク、シ…


□:…


○:…気付くわけ、ないじゃん


□:え?


○:□は、何にも言わないし、聞いても曖昧な答えばっかりするじゃん!


□:そ、そんなこと、は


○:あるよ!いっつもそう!へんにはぐらかして!進路はどうするの?って何度も聞いたのに!!


□:それは、だって、ほんとに決まってなかったから


○:でもどうしたいかは言えるじゃん!なのにそれすら言ってくれなかった!


□:だからこうして…


○:関係ない!関係ないよ!なんでもっと早く、言ってくれなかった、の


□:…わからなかったし、決まるまでは、言えなかった。


○:…意味がわからないよ


□:…プロチームに呼ばれたんだ


○:プロ…?


□:そう、ゲームの。


○:ほんとに…?


□:ほんとに


○:そう、なの


□:寮付きのゲーミングスペースで毎日練習や大会に追われることになるんだ


○:…すごいね


□:予想はしてたけど、それ以上にストイックにやってるみたい


○:うん


□:○のために使える時間も会いに来ることもできそうにないんだ。


□:だから…


○:別れようってこと?


□:…うん


○:なんで?


□:だから、、


○:なんで、そうやっていつも勝手に決めつけるの!


□:だって!○の大切な青春を奪うことになるんだよ!!


○:別にいいよ!□が、□のことが、好きなんだから!!どれだけ待たされてもいい!!


□:ッ!!


○:□は、私のこと嫌いなの…?


□:違っ


○:だったら!いいじゃん!そのままでも!


□:…。


○:…。


□:…許してくれないってわかってるだろ?○


○:…家の事なんて関係ないよ!

○:パパもママも、時代遅れすぎるんだよ!


□:…僕は○の幸せになる未来を潰したくないんだ


○:そんなの勝手だよ…!


□:それに、○の両親が思う通り、安定したものではないからね。結果を残せなかったらそこまでだろうし


○:じゃあ、、結果を残してよ!


□:それは…


○:優勝とか1番とか、いっぱいいーっぱい取って!そしたら、いいんでしょ!


□:そうだろうけど…


○:なに?自信無いの?


□:無いわけじゃないけど、

□:これから戦う相手はその辺の有象無象とは違うわけで、

□:しっかりと鍛錬を積んだ同じプロなわけで


○:あーもうっ


□:それらに対して毎回毎回勝つことなんてそんな簡単にできるわk-----!?


○:…ん


□:!?!?!?


○:…はいっ!

○:グダクダうるさい!勝利の女神である、○ちゃんキッスよ!これで勝ち確定ね!一生安泰!


□:えぇ…


○:ま、まぁ、ほんとに優勝しまくっちゃったら、

○:いろんな女が寄ってくるかもしれないけど、□の1番は、私がもらったからね、うんうん


□:えっと、その、ありがとう…?


○:なんで疑問形なのよ!!


□:ふふっ


○:はぁ?なに笑ってんのよ


□:だって、初めて○にここで告白した時も、グチグチ言ってた僕に痺れを切らせて

□:『もう!お互い好きなんだから、今日から彼氏彼女!決まり!』

□:って強引だったなって


○:ーーーーー!!!こんの、ドュクシ!ドュクシ!


□:痛いって


○:…まぁいいわ、あんたが優勝しまくるまでは、『別れた』事にしておいてあげる


□:う、うん


○:でも、あまりにも遅いとこっちから殴り込みに行くから覚悟しなさいよ!勝つまで勝利のキスしまくってやるんだから!


□:んな、無茶苦茶な…


○:なんだって?


□:なんでもないです!


○:はい!じゃあ!そゆことで!解散!!


□:お、おう!


○:頑張りなさいよ、じゃあね


□:うん、じゃあね





□:言えてよかった…

□:けど、あああああ!

□:くぅうう、頑張るぞぉおおお!!





○:…勝利の女神のキスってなんなのよ私ぃい!

○:勢いに任せてやっちゃったけど意味不明だし、、、

○:恥ずかしすぎるでしょおおおがあああああ!!





おしまい



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