【あらすじ】
グループの顔である"ゆいな"にアイドルの事について相談をした"すい"であったが…
【所要時間10分〜】【男1女2】
【すい】女性
最近グループに加入した新メンバー。ツッコミ寄り。
【ゆいな】女性
グループを引っ張るトップアイドル。清楚系で売ってるけど、どこか抜けてる。
【P】男性
プロデューサーさん。オカマっぽい口調な時もあります。
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すい:…わたし、向いてないんですかね
ゆいな:うーん、そんなこと無いと思うけどな
すい:じゃあ、どうして私だけファンができないんですか!?
ゆいな:そ、そんなことないよ、きっと!
すい:ファンの皆が相手してくれたのって、私が入った時の新メンバー加入イベントだけですよ!?
ゆいな:そんなすぐにファンはできるものじゃないと思うけどなぁ
すい:でも、ゆいなさんは加入して、すぐにファンを作ってあっという間にトップに輝いたって…!
ゆいな:それはファンの皆と運と…Pのおかげ、かな?
すい:ぴ、P!?
ゆいな:そう、P
すい:なんで!?
ゆいな:なんでって…Pが居てこそじゃない?
すい:ま、まさか、ゆいなさん…
ゆいな:そうだ!すいちゃんのこともPに相談してみようか?
すい:い、いや、いいです、私、あの人なんだか苦手で…視線とか、けっこう、その、あれじゃないですか
ゆいな:えー、よく見てくれてるってことだよー
すい:そうか…ゆいなさんはもう…
ゆいな:大丈夫だよ!Pならなんとかしてくれるよ!
すい:あ、いや、いいです!いいで----
P:話は聞かせてもらったぞ!!!
すい:ぎゃああああ出たぁああああ
ゆいな:Pさん、お疲れ様です
すい:ソファーの下から出てきましたよね!?いつから居たんですか!?!?ずっと居たんですか!!!???
P:はっはっは!すいが喜んでくれてるようで俺は嬉しい!!
すい:嬉しくないです!!Pが予想以上にやばくてドン引きしてるんです!!
ゆいな:すいちゃん、Pさんがびっくりしちゃうから大きい声だしちゃだめだよ?
すい:びっくりしちゃったのは私なんですけど!?
P:すい、どうやらアイドル活動が、うまく行ってない事を悩んでいるようだな
すい:え!?ぁ、まぁ、はい…
P:誰しもが必ずと通る道だな
すい:いや、その
ゆいな:うんうん、みんな悩むよね
すい:いやいや、女の子二人が座ってるソファーの下にずっと居た事についてはスルーしていくつもりなの!?
P:案ずるな、この俺にかかればお前をトップアイドルにしてやれる!
すい:会話が噛み合ってないし、現トップアイドルのゆいなさんの前で言う!?
ゆいな:比喩みたいなもんだよ、きっと
P:うむ!!!
すい:そ、そうなんだ、そうなのかなぁ…
P:では、特別レッスンと行こうか
すい:特別レッスン…?
P:ああ、俺が手取り足取りみっちりがっちり教えてやるぞ!
すい:それって…
ゆいな:怖がらなくて大丈夫だよ、苦しいのは最初だけだったから
すい:ゆ、ゆいなさん!?
P:大丈夫だ、無理はさせないからな
ゆいな:うん、だんだん気持ちよくなってくから。Pさんのおかげで、ほんと気持ちいいんだよ
すい:ぴ、P!!まさか、あなたって人は!
P:ふむ…いいのか?応援してくれてる家族や友人達に活躍で恩を返したい…みんなを笑顔にしたい…そう言ってなかったか?
すい:くっ…
ゆいな:すいちゃん…?
すい:…わかりました。それで、人気になれるなら、Pの言う通りにします
P:よく言った!では行くぞ!!
ゆいな:しゅっぱーつ!
すい:…(これでいい、これでいいんだ。みんな通る道だから…)
0:
P:到着したぞ!!
ゆいな:とうちゃーく!
すい:…ぇ
P:さぁ、準備をしろ!!
ゆいな:はーい
すい:えっと…
ゆいな:すいちゃん、早く行こー
すい:いや、えと、特別レッスンて、す、スパ銭?
ゆいな:そうだよー?ここは私達の社長さんが運営してるスーパー銭湯だよー
すい:そ、そうなんだ、知らなかった
ゆいな:だから早くいこー
すい:…はぁ。
すい:もー!!温泉なら温泉って言ってよー、変なこと考えちゃったじゃないですかー
ゆいな:変なことってなにー?置いてくよー
すい:待ってくださーい
:……
:………
すい:って、なんでPがいるんですか!!
すい:ここ女性用ですよ!?
P:何をおっしゃっているの、か、し、ら?
すい:ぇ
ゆいな:そうよ、すいちゃん何をいってるの?
すい:え、私がおかしいのかな?混浴なんて一言もなかったし、トイレだって男女別々だったし
P:あら、すいちゃん、今は令和よ?
すい:はい?
P:…LBGTQ
すい:え?
P:LBGTQよ!!
すい:あ、あー…
P:私は私を女性と認識してるの!!
すい:そう、なんです、ねー
P:それをあなたは否定するっていうのかしら!?
すい:ぇ、あ、いや、あのあれです、いろいろ衝撃がすごくて、何から突っ込めばいいのかわからなくて…
P:突っ込むなんて何をいってるの!すいちゃん!!
すい:えぇ…
P:LGBTQへの配慮で私はこうして、女性として女性風呂に来られている…こんなに嬉しい事はないわ
すい:いーや、やっぱだめですよ!!Pさんだもん!どうみてもPさんだもん!!PさんのPさんがPさんしちゃってるもん!!アウトだよ!!
ゆいな:すいちゃん落ち着いて
すい:落ち着いてられるかー!私達の裸をPさんに見られちゃってるんですよ!?
ゆいな:Pさんも裸だから一緒じゃない?
すい:一緒じゃない!!
P:すいちゃんの言うこともわかるわ。そうよね、ごめんね、こんな身体で。そうよね、私が悪いの。
すい:あ、えと、え、いや、そ、そういうつもりじゃ…
P:いいのよ、すいちゃん。気にしないで
すい:ぅ、うん…
ゆいな:じゃあ、そろそろ始めますか?Pさん
P:そうね、暗い空気でいてもしょうがないし始めましょ!
すい:…は、はい(なんか押し切られてしまったよぉお…)
ゆいな:〜♪
すい:そういえば、何を始めるんですか?
P:それは……
すい:それは?
P:ここよ!!!
すい:こ、ここは!!
P:そう!サウナよ!!
すい:なんで!?!?
P:ここで鍛えるのよ、アイドル力を!!
すい:鍛えられるの!?アイドル力ってなに!?
ゆいな:鍛えられるよー、アイドル力
すい:アイドル力ってなんなんですか…
すい:まぁ、とりあえず入りま---
P:待ちなさい!!
すい:へ?
P:いきなりサウナ室に入ろうなんて何を考えてるの!?
すい:え、ここで特別レッスンとやらをするんじゃないんですか?
P:サウナに入るなら、まず体を清めてからでしょうが!!
すい:へ、へー
P:あなた、温泉にも、いつもそのまま入ってるの?
すい:それはしないですけど
P:そうよね、なぜそうするのかしら?
すい:え、だって、他の人も使うもので---ハッ!
すい:そうですよね、サウナだって皆で使うものだから、当然でした…!
P:違うわ!!
すい:違う!?
P:あそこは神聖な場所なの。つまり神域。神様がいるのよ!
すい:何を言ってるのこの人
ゆいな:Pだからね
すい:Pだから!?
P:地上の穢れを残したまま、神様の前には立てないでしょ!そういうことよ!!
すい:わ、わー、すごーい(全然わかんねー)
ゆいな:じゃあ私、準備できたので先入ってますねー
すい:ゆいなさん早っ
P:さぁ、準備をして向かわよ!
すい:あ、はい
0:
すい:あ、暑い…です
P:耐えなさい
すい:ぅ、ゆいなさん、どうして、そんな涼しい顔をしていられるんですか?
ゆいな:…。
すい:ゆ、ゆいなさん?
ゆいな:……。
すい:ぴ、P!ゆいなさんが!ゆいなさ----
P:おだまり!!あなた!!ここがどこだか忘れたの!?
すい:ふぇ!?さ、サウナですよね?
P:神聖な場所だと、神域だと、神の御前だと伝えたわよね!
すい:え、あ、はい
P:そこでぺちゃくちゃぺちゃくちゃと、つばや汚れ、空気を淀ませるような事は慎みなさい!
すい:え、ええ…
P:今、私達は神と1つになる儀式の途中なの、ふざけてる場合じゃないの!!
すい:え、でもゆいなさんが、反応無なくて…
P:彼女は今、神と交信してるのよ、邪魔しちゃだめ
すい:あ、はい
P:わかったら、あなたも黙って祈りなさい
すい:わ、わかりました(何一つわからないんですけどぉおお)
ゆいな:(N)10分後ー
P:出るわよ
すい:へ、は、はい
ゆいな:…スタスタ、ジャー、バシャッ、バシャッ、ジャポン
すい:ゆいなさん動きに無駄が無いですね
P:彼女と同じようにしなさい
すい:わ、わかりました、えと、このシャワーを浴びて、冷たっ!
P:シャワーで汗を流せたならこっちよ
すい:ふつうに温泉入ってる…
P:早く入りなさい
すい:わかりまし、、つめたあぁあああ
P:何をしてるの暴れないで
すい:いや、はっ、えっ、そ、、そこまで入れないですよ!
P:肩までつかって20秒数えなさい
すい:むりです、あ、ちょ、そ、やめ、、あああああ、はっ、つめ、ぁ、はっ、こきゅ、うが、はっ
P:10、11、12…
すい:む、むりで…
P:16、17、
すい:…ぁ、れ?
P:20、どう?
すい:つ、冷たくなくなりました
P:そう、よかったわ、あなたも神の遣いとして認めらたということよ
すい:ええっと…
P:天使の羽衣を授かったの
すい:天使の、え?
P:この羽衣はとても薄いから、、、こうする、とっ!
すい:わっ、え!?寒い寒いっ!ええ!?なにこれ!?
P:ちょっとした衝撃で無くなってしまうの。だから大切に丁重に扱わないのいけないのよ
すい:あ、じゃあ私が入る時にバチャバチャしたから
P:そうよ、わかってくれてうれしいわ
すい:ゆいなさんも、すみません
ゆいな:すいちゃんは始めてだから、大丈夫だよ
すい:りんさん…!
P:さぁ、水風呂から出て、そこのイスに座りなさい
ゆいな:…スタスタ、バシャッ、バシャッスッ
すい:きゅ、休憩ですか?
P:精神統一の時間よ
すい:…わからないですけど、わかりました
ゆいな:…。
P:…。
すい:…あ、あの、なんだか頭がくらくらしてきたような
P:いい兆候ね。向こう側とのコネクトが出来てきている証拠だわ
すい:は、はあ
ゆいな:大丈夫、心配しないで
ゆいな:それに今は暑くもないでしょ?ポカポカしてるくらいじゃいない?
すい:それはそうですけど…
ゆいな:ふふっ、苦しいの始めだけって言ったでしょ
すい:あ、そういうことだったんですね、そしたら、これで私も---
P:これをあと2セット繰り返すわ
すい:え"!?!?
P:さぁ、戻るわよ
すい:いや、え、ちょ、えぇえええ!?!?
0:
すい:…はぁ、はぁ…これで全て終わりなんですか
P:そうね、けど
P:この最後の精神統一が、一番大事だから
すい:と言われても、くらくらしてくるだけで、何も…そのぉ
P:どうしたの
すい:えと…
P:得るものが無い…?
すい:そ、それは
P:…ゆいなを見てみなさい
すい:へ?ゆいなさん……?ゆいなさん…!!!?
ゆいな:…ぁへぇ~
すい:あの凛々しくて清楚で綺麗なりんさんが、こんな顔してるなんて…!
ゆいな:あへぇ〜(ここから以降適宜会話の裏であへぇあへぇしててください)
すい:ご、ゴクリッ(あんな表情をするんだ、、あんなの見たら……って何を考えてるの!?同性なのに!?)
P:あれよ
すい:へ!?
P:すいちゃん、あなた今、ゆいなに対して何を感じたの
すい:あ、えと、その…
P:同性から見ても魅力的なあの表情…あれを異性が見たらどうなるでしょうね
すい:で、でもあんな顔したこと、一度も無かったですよ!?
P:そうね
ゆいな:あへぇ〜
すい:だったら、まさかぷ、ぷぷプライベート、とか…?
P:そうじゃないわ
すい:じゃ、じゃあ
P:ずっとあの顔を出す必要何てないの、コントロールするのよ
すい:コントロール…?
P:ここぞという時に、あの表情を何%か混ぜるの
すい:混ぜる…
P:そう、ほんの少しだけ、隠し味のようにね
すい:でもそれだと伝わらないんじゃ
P:伝わるのよ、やりすぎてもだめだけど…目からの情報ってすごいの。だからあなたも試してみなさい…そろそろ来たんじゃない?
すい:え、いや、ずっとくらくらす、る、だけ、で…ぁ、あれ…?
P:ほら、怖がらずに身を任せるの
すい:あ、ぁ、あ
P:神と一つになるのよ…!!
すい:あっ、あっ、
ゆいな:あへぇ〜
P:あへぇ〜
すい:あへぇえええ〜〜
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0:
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すい:(N)こうして私達のグループはアイドル界のトップへ…
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すい:(N)辿り着く前の前の、ずーっと前に、サウナで多くのがメンバーがぶっ倒れ、大事件となり空中分解しましたとさ
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ゆいな:(N)皆はルールと限度を守って
P:(N)楽しくサウナよ!
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0:おしまい
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