【不問2】伝説の…。【7分~】


【あらすじ】

伝説の装備の下へ向かう勇者であったが…


【所要時間7分〜】【不問2】

1人称や語尾、性別、アドリブ、セリフの追加変更等○


【執事】不問

勇者を伝説の装備の下へ案内する執事。ボケよりなのかもですが、あくまで執事です。

【勇者】不問

勇者認定されて村から引っ張られてきた人。ツッコミよりなのかもですが、だたの勇者です。


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香澄さんのとあるポストから思わず書きたくなって出来上がりました!

ご協力ありがとうございます!!

https://x.com/sumiakarinokoe/status/1859513997747539981?t=hU2etuJ5eflZvOyzbUoiFA&s=19

(香澄さんのポストはこちら!)



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執事:勇者さま!お待ちしてました!


勇者:はぁ…


執事:こちらへどうぞ!


勇者:あ、あのぉ…自分が勇者って自覚が、まだ無いというか、なんというか


執事:大丈夫です!伝説の装備を揃えたら、元気100倍です!


勇者:元気はあるよ!?


執事:勇気も100%です!


勇者:アンパン?それとも忍者の話してる?


執事:ちょっと何言ってるのかわからないですね


勇者:こっちのセリフだよ!


執事:元気そうでなによりです!


勇者:なんでそうなるんだよ!


執事:落ち込んでたように見えたので…


勇者:落ち込んでるように見えてたの!?疑問に思ってただけだよ!?


執事:まぁまぁまぁまぁ、「勇者」、いい響きですよねー。ですが、そんなに興奮しないで

くさい


勇者:なんで勇者になれて喜んでる、みたいになってんの!?


執事:わかりますわかります


勇者:なにもわかってないよね!?


執事:あ、もう着きますよ


勇者:もう着く?えっと、伝説の装備だっけ?


執事:はい、勇者様には、各地に散らばる伝説の装備を集めていただく予定です


勇者:…ぇ?


執事:ん?


勇者:ちょっと待って


執事:はい


勇者:ここお城の宝物庫?


執事:ですね。詳しく言うと、さらに奥、秘密の扉の先の洞窟ですね


勇者:うんうん、で?


執事:で?


勇者:そこそこ歩いたよね


執事:そうですね、なにせ伝説の装備ですから、厳重に保管しないといけません


勇者:でさ、装備をどうするって?


執事:装備を?


執事:あー!そうです!勇者様には装備を集めてもらうんですよ!


勇者:なんで!?!?


執事:…なんで?


勇者:おかしいでしょ!!

勇者:お前は勇者だなんだーって、辺境の村から引っ張り出されたあげく、こんな地下奥深

く、こんな所まで連れてこられてさ!

勇者:なんでそこからさらに装備を集めに行かないといけないの!?


執事:えーっと…?


勇者:そもそもなんで、伝説の装備一式揃ってないんだよ!


執事:あははは、やだなぁ勇者様ったら、もうー


勇者:何笑ってたんだよ!


執事:だって、伝説の装備は勇者様しか動かせないんですから


勇者:え?


執事:選ばれた勇者様だけが、持ち上げたり、振り回したり、着れたりするんですよ


勇者:そ、そうなの?


執事:そうですよ、だから世界各地に散らばってるものを集める事はできないんですよ


勇者:そうなんだ…


執事:はい、これはもう伝承や伝説になっていて


執事:昔話やお城の記録でも*古《いにしえ》の勇者様達は、皆そうしてきたようですからね


勇者:…ん?


執事:ん?


勇者:いや、古の勇者達も集めてたの?


執事:はい、そうですよ


勇者:だったら、そいつらが一カ所に集めておいてくれたら良かったじゃん!


執事:おー!たしかにそうですね!


勇者:だよな!


執事:うーん、たしか、魔王を倒し終わった時、伝説の装備がバラバラに世界各地へ飛んで行った、と昔話ではありましたよ


勇者:迷惑な装備だな!!


執事:でも


勇者:でも?


執事:お城の記録では、勇者様が自分で元あった場所に戻しに行った、とありましたね


勇者:は?


執事:曰く「俺がこんなに苦労して手に入れたのに次の勇者が楽して装備するなんてまじ許すまじ」とかなんとか言っていたらしいです


勇者:迷惑な勇者だな!!


執事:というわけで勇者様もがんばりましょう!


勇者:がんばりたくねぇー!!


執事:そう言われても…歴代勇者様方は皆通って来た道ですから


勇者:なにやってんだおまえらーーー!

勇者:もーー、なんで勇者が揃いも揃ってが負の連鎖起こしてんだよぉお!


執事:あ!でしたら、勇者様が集めた装備を全て宝物庫に収めて、次世代の勇者様に託せば-----

勇者:やだ


執事:え?


勇者:やだやだやだ!


執事:えぇ…


勇者:自分だけ苦労するんでしょ!?!絶対やらない!


執事:って言うことなんでしょうねー、歴代の勇者様も


勇者:くっそーー!


執事:おっと、着きましたね。この扉の先に伝説の装備、勇者様の剣となるマスター○ードが

ございます


勇者:マス○ーソード!?あの!?


執事:はい


勇者:嘘だろ…


執事:勇者様にしか引き抜けませんので、どうか


勇者:あ、ああ…。この扉を開ければいいのか?


執事:はい、押してください


勇者:わかった。んっ…重いな…!


執事:厳重に保管しておりますので


勇者:…らあっ!


執事:おお!


勇者:って、なんだこの匂い、酸っぱいというかなんというか……ぇ


執事:暫らく誰も来てないからですかねー


勇者:いや、え?


執事:では、勇者様、引き抜いてください!


勇者:なにを!?


執事:はー?マ○ターソードに決まってるじゃないですかー


勇者:どこにあるんですかねぇ!?


執事:そこにあるじゃないですか!


勇者:そこ!?これの事言ってる!?


執事:そうですよ。○スターソード


勇者:これ、マスタードソースぅうう!!

勇者:どこらどう見てもマスタードソースぅうう!!


執事:えー、何言ってるんですか?ほぼ一緒ですよ


勇者:ほぼ!?どこが!?


執事:なんでもいいんで早く引き抜いちゃつてくださいよ


勇者:どこを!?どこを引き抜くのこれ!?どう見てもドロドロのベチャベチャだよ!?


執事:他のマスター○ードと、離れ離れになっちゃったのかもですねー


勇者:他の!?離れ離れ??

勇者:え、メタルなスライムが、はぐれて涙でドロドロになったっていう、あのはくれちゃったメタルなスライム的なことなの!?


執事:はぐれマスターソー○ですね


勇者:はぐれいらないよ、これはただのマスタードソースなのよ


執事:もーうるさいですね、さっさと行けっ!


勇者:うわっ、ちょ押すなよ!


執事:えいえい


勇者:だから押すなって、落ちたらどうすんだよ


執事:落ちてくださいよ。勇者でしょ?


勇者:やだよ!誰が好き好んでマスタードソースのプールみてぇなとこに落ちたがるんだよ!?


執事:はいはい、よっ、と


勇者:おぃぃい押すなって言ってんだるぉお!?


執事:フリも完璧ですね!


勇者:フリじゃねーよ!


執事:よいしょっ、と


勇者:ねぇ!?なんでこいつこんなに力強いの!?ねぇ!?お前が勇者になればいいんじゃねぇの!?


執事:あと一歩踏み出してー


勇者:嫌なこと思い出すどころか、今!ナウで!嫌なんですけどぉ、ぁっちょ、まじで待っ


執事:もうー踏み出、し、てぇ!!


勇者:て、ぐっ、がぁ、ぁああああああ!!!



・・・ーーー・・・



執事:ふぅ…おわったおわった

執事:魔王様に報告してこよーっと


おしまい




どでかぬれの台本置き場

サクッと短め台本が多めです。

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