翡翠【3分~】


《登場人物》

あなた:ご自由にどうぞ。



ーーーーーーーーーー




こうあるべきだ


それはありえない


普通は


基本は


常識は


そう言われ続けた。


言われたことをやり続けた。



始めは褒められたかったからとか


認めてくれることが嬉しかったとか


そんな感じだったと思う。



多くの人が褒めてくる色。



多くの人が認識してる色。



それになろうと努力した。




そして




求める色に染まる。



始めはみんな嬉しそうにする。


それを感じると私も嬉しい。




なのに




気付いたら選ばれてない。



紙コップみたいに何度か注いだら


満足してポイ捨てされている。



透き通っていて透明感のある。


使いまわしても汚れない新品がいいんだって。



いいモノが見つかると


みんな、そっちに行ってしまう。



頑張ったのにね。



頑張ってるのにね。



誰も見てくれないね。




私はきっと



繋がる相手に合わせて


欲しがる色に合わせて


変えて、変えて、変えて



変えすぎたみたいだ。



だから私の中は


不純物だらけ。


グニャグニャのボロボロのコップ。



なんとかしようと


形を、見た目を変えようと


削って、足して、漂白して


染色までしたのに




気持ち悪い。




それで終わり。



純粋なもの?


もう私はそうじゃないの?


繰り返す度に評価は


下がり続けてるそんな感じがする。




そして




低いモノで満足するのは


同じく低いモノだけ。



あはは



一生このまま、おちていく。




だって私は相手の求める色に染まるから。



でも


やめられない。


もらえないとだめになるから


カラカラに乾いちゃうから


相手が必要なんだ。



だから



お願い離れないで。


どこにもいかないで。


置いていかないで。


ずっとそばにいて。


必要としてよ。




じゃないと


私は


もう





どでかぬれの台本置き場

サクッと短め台本多めです。

0コメント

  • 1000 / 1000