【1:3:1】【NoiseCancel】ノイズキャンセル-邂逅の《エンカウンター》テキナイナァ-【20分~】

《ジャンル》

ファンタジー SF 微ホラー

《あらすじ》

とある研究施設。日夜、世のため人のため様々な研究が行われ、各チームそれぞれ協力しあい日々新たな発見に勤しんでいる…そんな日常が続くと誰もが思っていた…。

《登場人物》

【ミト・トイキー】男性

 お調子者で悪ふざけが過ぎることもあるが、根は優しくまじめ。

【ユカ・クマシャ】女性

 冷静沈着に見られがち。本人もそこまで気にしていない。頭の回転が早い方。後半に施設内放送のAIとしてのセリフが少しだけあります。ユカAI②というように表記してあります。

【マイ・フィンドル】女性

 明るめで周りを見ることもできるが、テンパリがち。後半に施設内放送のAIとしてのセリフが少しだけあります。マイAI①というように表記してあります。

【ルゥ・B・コン】女性

 最初と最後以外、幼女気味。本来は優しく元気っ子なムードメーカー。セリフ数的にアドリブ多めでもいいかもしれない…?

【チィ・マッカオ】不問

 研究職員の中でもかなり優秀な研究者。とある細胞の研究をしている。後半に施設内放送のAIとしてのセリフが少しだけあります。チィAI③というように表記してあります。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ルゥ:違う!!こんなつもりじゃ!!


ルゥ:なんで、どうして!


ルゥ:みんな…ごめん、なさ-----




0:数時間前




ミト:ユーカ、大丈夫?


ユカ:うるさい


マイ:ユカちゃん元気無いね、どうしたの?


ユカ:マイちゃん!あのね、大したことじゃないんだけど…


マイ:うんうん


ミト:なんか、俺との温度差すごくない?ユカ


ユカ:は?


ミト:あ、いや、なんでもないよ


マイ:あはは、それは日頃の行いなんじゃ


ミト:うーん………思い当たる節は、無いな!


マイ:これは重症だ…


ミト:えー、なんでだよー


ミト:ユーカー、俺達の仲だろユカ、なー、どしたん、ユカ、話聞こか


ユカ:…


マイ:はぁ…


ミト:ユカー、おーい、ユカー


ユカ:…


ミト:あれ、聞こえてない?あれ?あれ?


ユカ:ねぇマイちゃん、チィのとこ行こ


マイ:う、うん


ミト:…ユーーーどしーーーこーー?


マイ:!?今、ほんとに声が聞こえなく


ミト:聞こえてんじゃねぇかよ!


ユカ:いいから行こ!


ミト:ちょ、待てよぉ


チィ:おーい!みんなー!


マイ:あ!チィ達だ!


チィ:はぁ、はぁ…


ミト:そんな急いでどうしたんだよ


チィ:…たんだ


ユカ:え?


チィ:できたんだよ!


マイ:できたって、まさか


チィ:そう!そのまさかさ!テキナイ細胞の復元に成功したんだ!


ミト:ほんとか!?再現性が低くて捏造だなんだって騒がれてただろ?


チィ:テキナイ細胞はあります!


ユカ:やめなさいって


マイ:でも、見るまでは信じられないっていうのが、正直なところというかーーー


ルゥ:テキナイナァはいるもん!!


ミト:ルゥちゃん!?


ルゥ:テキナイナァは、いるもん!


マイ:そ、そうだよね


ルゥ:わたしみたもん!テキナイナァみたもん!


ユカ:テキナイ、ナァ?


チィ:ごめんごめん、ルゥ最近ちょっと変なんだ、気にしないで


ルゥ:ルゥ変じゃない!


ミト:だよな!ルゥちゃんは変じゃないよな!


ルゥ:うん!てきない!


マイ:ん?


ルゥ:てきないてきない!


ユカ:…。


ミト:ユカ?また考え事か?話聞こか?


ユカ:は?


ルゥ:ハナシキコカーハナシキコカー


ユカ:…え?


ルゥ:うん?


ユカ:いや、なんでもないよ


ルゥ:うん!じゃあね!びゅーん


チィ:あ、ルゥ!勝手に研究室に入ったらだめだよ!


マイ:行っちゃったね


ミト:行っちゃったな


ユカ:…私達も向かおう


ミト:そりゃ行くつもりだったけど、さっきからどうしたんだ?


ユカ:何か変な気がする


ミト:たしかに、オレの質問にユカが返してくれるのは、おかしいかもしれないな


ユカ:は?


マイ:ちょっと!ふざけてる場合じゃないでしょ、世紀の大発見かもしれないんだから早く行くよ!


ミト:はーい


ユカ:わかった




0:研究室前




チィ:『ルゥ!やめるんだ!落ち着け!』


ミト:なんだなんだ?やけに騒がしくないか?


ユカ:入ろう


マイ:そうだね…!


0:ウィンッ(自動ドア)


ルゥ:テキナイナァはいるんだもーーん!!


チィ:だめだ!それに触っては----


0:パリンッ


ミト:え!?


ユカ:そんな…


マイ:…まさか


チィ:あ、ぁあ…


ルゥ:ふふふ、ふふっ


ミト:おい、もしかしなくても、今割れたのが


チィ:…そう、復元したテキナイ細胞の入っていたビーカーだよ


ユカ:けど、あれだけじゃないでしょ?


チィ:あれが大元で、残っている物は、一部でしかないんだ


マイ:一部でも充分でしょ、万能細胞のハズでしょ!?


チィ:万能の細胞として機能していたのは、あれだけだったんだ!


ミト:なっ!?


マイ:そんな!


ユカ:…じゃあ、残りはなんなの?


チィ:あれらは…ただのカス、なんの意味も---


0:パリッ


0:パリンッパリンッパリンッ


チィ:え…?


ミト:おい、おいおいおいおいどういうことだこれ!?


マイ:他の容器も次々と割れて!?


ユカ:…ルゥ、何したの?


ミト:はぁ?ルゥちゃんが何かしてるってのか?


ルゥ:ふふっ、あはははは


0:パリンッパリンッ、ピシャッ


ルゥ:テキナイナァがいーっぱーい


マイ:る、ルゥちゃん、どうしたの?なんだか、こわいよ?危ないからこっちにーーー


チィ:だめだ!離れるんだ!


ユカ:チィ、何か知ってるの?


チィ:推測でしかないが、ルゥはテキナイ細胞に侵食されているかもしれない


ミト:侵食ぅ?何言ってんだよ


マイ:ま、まさか、バイオなハザードなわけじゃあるまいし…


ユカ:…でもガン細胞は、一つできたら瞬くまに広まっていく


ミト:じょ、冗談、だよな


チィ:あくまで可能性の話だよ


マイ:ルゥちゃん!ルゥちゃんはルゥちゃんだよね!?


ルゥ:ふふっ、ドシタンハナシキコカーキコカー


ユカ:ルゥ、ふざけてるのなら今すぐやめなさい


ルゥ:ふざけてないよ!テキナイナァはみんなのためだもん!!


チィ:少しずつ幼児退行していたのは、ただの悪ふざけだと思っていたが…こういうことだったとは


ミト:ちっ、とりあえずどうすりゃいいんだ?


マイ:侵食ってなると、テキナイ細胞から離れた方がいいんだよね…?


ユカ:1度この場を離れよう


チィ:それが良さそうだ


ルゥ:アレー、ドコイクノー


ミト:善は急げだ!


マイ:わかった


ユカ:うん


チィ:みんなこっちだ!


ルゥ:なんで?ひとりにするの?やだよ、えいっえいっ!


マイ:わっ


ユカ:これは…細胞片…?


チィ:絶対に触れちゃだめだ


マイ:でもこれじゃ


ミト:俺が囮になる


ユカ:ミト!?


チィ:いいのかい、それはつまり


ミト:うるせー!さっさと行きやがれ!


マイ:でも…


ミト:いいから行け!俺が、そう簡単にやられるかっての!


ユカ:…ミト


ミト:…ああ、わかってるよ


ルゥ:もういい?モウイイーカーイ


ミト:ふっ、いいぜ!さぁ来い!!




0:出口を目指し走る3人




マイ:ふっふっ


チィ:はぁはぁ…はぁ…


ユカ:はぁ……はぁ


マイ:二人とも遅いよ!ミトがせっかく残ってくれたのに!


チィ:…はぁ、わたしは、さっき、も、はしった、ん、だぞ…!


ユカ:マイちゃん、が、はやい、の


マイ:もっと運動しなよー!

マイ:って、えぇ!?


チィ:…どう、したんだ?


ユカ:…これ、は…?


マイ:なんで!?ここ行き止まりじゃなかったよね!?


ユカ:そもそも、これは、、、


チィ:…隔壁を降ろしたんだ


マイ:ど、どういうこと??緊急事態には自動で降りるようになってるとか?


チィ:さすがに自動でそんな事にはならない、手動のはずだ


ユカ:じゃあルゥがやったてこと?


マイ:ルゥちゃんにできるのかな…


チィ:…テキナイ細胞だ


ユカ:ッ!?


マイ:な!?細胞がそんな事、どうして!?


チィ:万能細胞というものへの理解が、足りなかった、、そういうことなんだろう…


マイ:そういうことなんだろう、って!なんでそんな落ち着いてられるの!?


ユカ:マイ!騒いだってどうしようもないでしょ!


マイ:そうだけど、でも!!

マイ:あ!そうだ、スマホで助けを…!


チィ:そうか、そうだな、まずは応援を呼ぶ事が先だった


マイ:…ぁ


ユカ:マイちゃん?


マイ:さすがに、おかしい、でしょ…


チィ:…こんな事が、、


ユカ:どうしたって言うのよ


マイ:電波が、無いよ!!


ユカ:そんな!


チィ:一体どこまで影響が…


ユカ:なに、これ…?皆もこうなってる?


マイ:電波が無いんでしょ?


ユカ:違う、画面が変


チィ:なんだこれは、まるでモザイクをかけられてるような


ユカ:操作は一応できるし…電波も辛うじて、、ある!


マイ:ほんと!?やった!


チィ:…


ユカ:とりあえず、近くの支部にかけてみるね


0:ツー、ツー、ツー、ツー


ユカ:…あ、れ?


マイ:ん?


ユカ:こっちなら…!


0:ツー、ツー、ツー、ツー


チィ:やはり、か


マイ:え、通じてないってこと!?


ユカ:…第6支部もだめ、どこにも繋がらない


チィ:テキナイ細胞はどこまで…!


マイ:もうだめってこと?


ユカ:いや、他のルートで外に


0:ガシャン


チィ:くっ


マイ:わわっ


ユカ:…ちぃ


マイ:そんなぁ、閉じ込められたってこと?


チィ:施設内のシステムを掌握しきったと考えて、間違いないだろう


ユカ:待って、それだと空調設備をいじられたら…


チィ:もって10分といったところか


マイ:え、え、それって、どういうこと…?まさか、呼吸できなくなって、私たちしんじゃーーーむぐむぐぐ


ユカ:だから叫んだりして、余計な酸素を使わないで


マイ:むんむん!(首縦全力ブンブン振り)


ユカ:よろしい


マイ:ぷはっ


チィ:だが、どうする?


ユカ:何か対策は無いの?


チィ:対策、か


ユカ:無いのね


マイ:…そんな


チィ:奇跡が起こればあるいは…


ユカ:もし助かったのならそれは奇跡と言えるわね


マイ:…ぐすん


0:プルプルプルプル(着信音)


ユカ:ッ!?


マイ:誰から!?


チィ:繋がったのか…?


ユカ:違う、、これは…




0:




ミト:よぉ、外に出られたか?


ユカ:『ミト!』


マイ:『無事だったんだね』


ミト:ああ、俺を誰だと思ってんだ!スーパーミラクルハイパー…


チィ:『そんなことはいいから、そっちの状況を教えてくれ』


ミト:ちぇ…えっと、とりあえずルゥを撒いて第二倉庫のL3コンテナ裏に来たってとこだな


ユカ:『どこまで行ってるのよ』


ミト:しょうがないだろ、なぜか行き止まりだらけだったんだから


マイ:『私たちなんて閉じ込められてるのよ』


ミト:え?まじ?


チィ:『まじだよ、それに外部との連絡も取れない』


ミト:どういうことだ?


ユカ:『テキナイ細胞が、電波にも影響を及ぼしてるのよ』


ミト:ほぇー


マイ:『ほぇーって!助けも呼べないのよ!?』


ミト:でもさっき、第3支部には繋がったぞ?


チィ:『なんだと?説明しろ』


ミト:説明しろって言われても普通に電話しただけだぞ


ユカ:『ありえない、私たちはできないのに』


ミト:できてるんだから、ありえないことではないだろ?


マイ:『なんで…?』


ミト:でも、まずチィに掛けて繋がらなくて、次にマイもだめで、ユカに掛けたら繋がったって感じだったな


チィ:『まさか…!

チィ:ミト、お前のスマホどこかおかしくないか?』


ミト:おかしいと言われればおかしいよ、なんかモザイクみたいなの付いてる


チィ:『やはり、か』


ユカ:『そういうことね』


ミト:まてまて全くわからないんだけど


マイ:『私も私も』


チィ:『テキナイ細胞に侵食されたスマホ同士なら、回線が繋がるということよ』


マイ:『ええ!!』


ユカ:『驚きすぎ』


ミト:よくわからんが、ユカのスマホもこうなってるってことでいいのか?


チィ:『その通りだ、だが、ユカのスマホは外部と連絡を取れない』


ミト:ふむ…?


ユカ:『だけどミトは取れる、なぜ?』


マイ:『違法スマホ?』


ミト:んなわけあるか!


チィ:『奇跡も魔法もなんとやら、か』


ユカ:『チィ、わかるように説明して』


チィ:『つまりミトのスマホに侵食しているのは、ホワイト細胞ということだ』


マイ:『えっと…一応聞くけど白血球とは違うんだよね』


チィ:『違う。要はテキナイ細胞に対抗するテキナイ細胞ということだ』


ミト:つまり、どういうことだってばよ


ユカ:『はぁ…。だから、あんたのそのスマホが現状を打破する鍵ってことよ』


ミト:おお!俺が救世主、悪くない


マイ:『あんたのスマホが、ね』


ミト:それでどうしたらいいんだ?


チィ:『スマホ内に見たことないファイルがないか?』


ミト:…これか?たぶん、これっぽいな


チィ:『よし、それをユカに送ってくれ』


ミト:任せろ!




0:




ミト:『…あれ?』


マイ:どうしたの?


ミト:『送信できない』


ユカ:なぜ?


ミト:『共有は表示されてるのに』


チィ:…ふむ


マイ:どうしよどうしよ


ユカ:チィ、何かわかる?


チィ:メールに添付する事もできないとなると…直接繋ぐしかないか…?


マイ:直接繋がってるでしょ!?


チィ:同じAPI上で同時に開いている状況を作らないといけないのかもしれない


ミト:『なるほど、わからん』


ユカ:どうすればいい?


チィ:Mine(マイン)を開いてくれ


ユカ:開いた


チィ:ミトとのトーク画面を


ミト:『待て、ユカとMine、交換してないぞ』


マイ:え!?なんで!?


ユカ:うざいから


マイ:もーー


チィ:仕方ない、今交換しろ


ユカ:わかった、IDは…


ミト:『…ID入力画面が出ない』


チィ:なに!?


マイ:テキナイ細胞は、そんなことまでするの!?


ユカ:じゃあ何が使えるの?


ミト:『…コードなら行けそう』


マイ:コードって、QR!?見せあえないから、無理じゃん!


チィ:いや、直接入力すればいける


ミト:『直接入力!?』


ユカ:…仕方ない、左上からいくよ、白黒黒


ミト:『ままま待て待て、白黒黒?』


ユカ:そう、白黒黒黒白黒白白黒白黒黒白


ミト:『白黒黒黒白黒白黒白黒しーーーあっ』


0:ビビーッ


ミト:『な、なんだこれ、やり直しって…それに残り2ってどういうことだ』


チィ:まさか、入力制限が設けられてるのか


マイ:嘘でしょ!?


ユカ:ミト、ちゃんとやって


ミト:『わ、わかってるよ!もう一回頼む』


ユカ:白黒黒黒白黒白白黒白黒黒白


ミト:『白黒黒黒白黒白白黒白黒黒白』



マイ:すごい!順調!!


チィ:酸素が薄くなってきた、マイ、極力騒がないようにしてくれ


マイ:ぁ、うん、黙ってる…!


ユカ:黒黒白黒白白白黒白白黒白


ミト:『黒黒白黒白白白黒白白黒白』


ユカ:黒白黒黒白白白黒黒…


ミト:『黒白黒黒白白白黒黒…』


0:(以下ミト役がミスるまで繰り返し、ユカ役は長めにしたり早めにしてもよし。なおここまででミスしている場合は次のセリフへ)


ミト:『あっ…!』


0:ビビーッ


ユカ:ミト…


マイ:ーーー!


チィ:…


ミト:『くっ、これでもうミスすることは、てきない…!』


マイ:(…え?今できないじゃなくて、てきないって言った!?え、え、こんな時に!?嘘でしょ??だめ、真剣な場面なんだから、だめ、私、笑ったらだ)ブフッ、あはははは


ユカ:マイ!?


チィ:ばか、お前、そんなことをしたら


マイ:はははっ、いひひ、はぁーおかしいでしょ、あはは、あはーーーバタッ


チィ:殆ど無い酸素を使い切りやがって……ガクッ


ユカ:…ミト、あとは、、




0:




ユカ:『よろ、しく…ドサッ』


ミト:お、お前ら…?おい!ユカ!答えろよ!ユカぁあああ!!


ルゥ:…ふふ、ふふふっ


ミト:ルゥ、ちゃん…?


ルゥ:これでずっといっしょだね


ミト:テキナイ細胞に操られて…


ルゥ:ちがうよ、わたしはわたしだもん!


ミト:人間を弄びやがって!


ルゥ:ちがう、チガう、よ、ふふふ


ミト:どうすれば…


ルゥ:モテアソンダ、モテアソンダー


チィ:(『要はテキナイ細胞に対抗するテキナイ細胞ということだ』)


ミト:…そうか!


ルゥ:わた、ワタシタチをメチャくチャにしタのハ

ルゥ:おマエたチダロうガァあああア!!


0:ピシャッ!ピシャッ!ピシャッ!


ミト:くっ、細胞片を飛ばしまくりやがって…!

ミト:けど、次のタイミングで…!


ルゥ:ふふっふふふっ


ミト:(今だ…!)


ミト:あがっ!?誰だ、離せ!


マイ:テキナイナァ


ミト:な!?


チィ:テキナイナァ


ミト:チィまで…まさか


ユカ:テキ、ナイなァ


ミト:ユカ!!


ルゥ:いっしょいっしょたのしいね!!


ミト:ルゥううう!!


マイ:テキナイナァテキナイナァ


チィ:テキナイナァテキナイナァ


ミト:くそ、これじゃ動けない


ユカ:テキな…い、なぁっ!!


マイ:ワーー


チィ:ワーー


ミト:ユカ!?お前


ユカ:ミ、と、早くやっ、て、きない…なぁ


ミト:くっ…

ミト:ルゥ!これで


0:腕を振りかぶりスマホを押し当てる


ミト:終わりだぁあああ!!


ルゥ:え!?や、やだ


0:ルゥの身体は、光に包まれて…


ルゥ:ヤだやダやだぁあああ





0:





ルゥ:…ん、あれ?私…


ミト:ようやく、目が、覚めたか


ルゥ:ミト…?


マイ:AI①【エマージェンシー・コード03エマージェンシー・コード03】


ミト:起きたなら、すぐに、動け!


チィ:テキナイナァテキナイナァ


ルゥ:え、ぁ、そんな…!


ミト:こんのっ、おらぁっ!


チィ:テキナーーー


ユカ:AI②【直ちに施設内より避難して下さい。直ちに施設内より避難して下さい】


マイ:テキナイナァテキナイナァ


ユカ:テキナイナァテキナイナァ


ミト:ぐぅ、こいつらは俺が抑える!


ルゥ:でもミトが


ミト:こっちにも逃げ道があるから、気にするな!


ルゥ:そ、そうなの…?


チィ:AI③【施設内情報管理のため、各支部より許可を確認。間もなく点火されます。】


ミト:くそ、上の連中、、俺らごと…!


ルゥ:ば、爆発させるってこと!?


ミト:だから早く行け!!


ルゥ:違うの!!こんなつもりじゃ!!


ミト:わかってる、、!みんなのことを思って、だよな


ルゥ:う、ん…


ミト:大丈夫、みんなも連れていく!!


ルゥ:や、約束、だよ!!


ミト:ああ!


ミト:脱出したら、他の支部にいる仲間に協力してもらえ!上の連中は知らねぇが、あいつらなら…!


マイ:AI①【エマージェンシー・コード03エマージェンシー・コード03】


ユカ:AI②【直ちに施設内より避難して下さい。直ちに施設内より避難して下さい】


チィ:AI③【施設内情報管理のため、各支部より許可を確認。間もなく点火されます。イグニッションまで10.9.8…】



0:次々と鳴り響く爆発音



ルゥ:なんで、どうして…!





0:一際大きな爆発が起こり、それを近くの小山から膝から崩れ落ちる一人の少女





ルゥ:みんな…ごめん、なさ、い



0:涙を拭い立ち上がる



ルゥ:…行かなきゃ…!




0:おしまい



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