理想と現実【3分~】
《登場人物》
あなた:ご自由にどうぞ。
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会おうと言われた。
会えるのは嬉しい。
会ってみたかったから。
知り合って
友達になって
外の世界で会うって
初めてだから誰でもよかったって
言ったら怒るかな。
誰でもいいわけじゃないよ。
ちゃんと選んでるつもりだよ。
あー、
選ぶなんて烏滸がましいよね。
だけどね
関係を壊したくなかった。
だってあなたといるのは楽しい。
そこにみんなも集まって
おしゃべりするだけでも
なにかをやり遂げるでも
ただダラダラするのも
全部楽しかったから。
だから
言われた通りにした。
壊れた音が聞こえた気がした。
あなたはあなたじゃなくなった。
ただただ時間が流れるのをみてた。
不思議な時間だ。
何も感じないし聞こえない。
わたしがわたしじゃなくなった。
ただただあなたの向こう側をみてた。
あなたは誰なんだろう。
何もわからないし思い出せない。
満足気なあなたの顔。
どれくらい経ったんだろう。
わからない。
意外とすぐだったのかもしれない。
スマホの画面を見せながら
ニヤつくその顔に
どう反応すればいいのかもわからない。
だから
帰った。
何事もなく家についた。
はじめよう
いつもと同じだ
アプリを開く。
なにも変わらない
みんなと楽しもう。
みんなとお話しよう
みんなと。
けど
何かか違う気がした。
いや
最初からこんな感じだったのかな。
私が知らなかっただけなんだね。
こんなにも
気持ちの悪い場所だったなんて。
私は
ただ
。
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