【1:2:1】勇者ゴツボ~始まりの戦い~【15分~】

《ジャンル》

アクション ギャグコメディ

《あらすじ》

魔物による被害が拡大した世界。今、一人の戦士が勇者に選ばれようとしていた…。

《登場人物》

【ゴツボ】男性。

勇者に選ばれる戦士。物理系。強い。

【らぴぃ】女性。

聖剣ラピスラズリ。らぴぃ。喋る。

【あるぐ】女性。

大天使あるぐえる。にょぴ神に振り回されがち。

【にょぴ】性別不問。

神様。にょぴ神(しん)適当だがやるときはやる神。


ーーーーーーーーーー



ゴツボ:(N)ここは天界

ゴツボ:(N)大型テレビ的なやつに地上の様子が映し出されている



にょぴ:いや、エグいてぇ!!


らぴぃ:どうかしました?


にょぴ:見てよこれ、邪神のやつやり過ぎだと思わない?


にょぴ:こんな大量にモンスター出されたら人間側勝てないよ


らぴぃ:でも人間もたくさん作りましたよね?


にょぴ:そうだけどさ、それはー

にょぴ:こっちは弱いけど多い、向こうは強いけど少ない

にょぴ:ってルールを決めてたからなんだよね


らぴぃ:なるほど


にょぴ:うーん…


らぴぃ:たしかにこのままだと厳しいかもしれませんね


にょぴ:よし、決めた!

にょぴ:おーい、そこの天使ちゃーん


あるぐ:うげ、わ、私じゃないよね


にょぴ:君だよ君ー、早く来てー


あるぐ:…はぁ、、はーい


にょぴ:えっと、あるぐえるちゃんだっけ?


あるぐ:そうですけど…またなんか変なゲームするとかなら帰りますよ?


にょぴ:あははは、しないって、ミックスなんてしないって!


あるぐ:怒りますよ?


らぴぃ:にょぴしん、ほんとにあるぐちゃん帰っちゃいますよ


にょぴ:おっと、それは困る

にょぴ:では…

にょぴ:大天使あるぐえるよ!

にょぴ:神の使いとしてこの『聖剣ラピスラズリ』を勇者へ届けるのだ!!


らぴぃ:え!?私ぃ!?


あるぐ:らぴぃさんを持っていくんですか?


にょぴ:そうだ。向こうだって絶対なにかしら干渉を行なってる!魔王とか絶対そうだから!!

にょぴ:ならばこっちだって剣の一本や二本渡すくらい問題ない!!


らぴぃ:え?なんで?嫌なんですけど?


にょぴ:え?だってここで酒飲んでるだけじゃん。剣なのに


らぴぃ:それはにょぴしんだって一緒でしょうが!!


にょぴ:おー、相変わらず切れ味抜群のツッコミだね、大丈夫そうだ


らぴぃ:…だめだ、この神


にょぴ:あるぐえるちゃん、お願いできる?


あるぐ:い、いいですけど、誰に渡すんですか?勇者とかいないですよね


にょぴ:あー、今決めるね、うーーーん

にょぴ:そうだ、このパンダ顔の人、前からめっちゃ強いと思ってたんだよね、うん、この人にしよう


らぴぃ:ぱ…パ…


あるぐ:パンダ…?


にょぴ:ん?どうしたの?

らぴぃ:パンダではないでしょ


あるぐ:パンダには見えないですね


にょぴ:パンダだよ!どう見てもパンダ!!

にょぴ:もう!なんでもいいから!この人に渡して来て!これにどこ住みとか書いてあるから!


あるぐ:わ、わかりました

あるぐ:行きましょうらぴぃさん


らぴぃ:はーい





にょぴ:(N)そして地上!




にょぴ:(N)そこにはたった一人で

にょぴ:(N)モンスター達と戦っている男が…



ゴツボ:ふん!せい!!


あるぐ:あれが勇者ゴツボ…


らぴぃ:一人でこの数を相手にしてるというの?


あるぐ:いけない!大量のスライムが同時に…!!


ゴツボ:『えいらっしゃぁああい!!!!』


らぴぃ:…え?声だけでスライムが…?


あるぐ:ま、漫画でしか見た事ないんですけど


らぴぃ:とりあえず、今のうちじゃない?衝撃波?で空間が開けたみたいだし


あるぐ:そうですね、向かいます


ゴツボ:はぁああ…


あるぐ:…よ、ツボよ……


ゴツボ:ぁぁああああ…


あるぐ:ゴツボよ…勇者ゴツボよ…


ゴツボ:ああああああああ…


あるぐ:ナニコレ、なんか気を溜めてるぽくて全然気付いてくれないんですけど


らぴぃ:ゼットな戦士じゃないはずなんだけどなぁ…

らぴぃ:と、とりあえず、もう普通に声かけたほうがよさげな気が


あるぐ:で、ですね!

あるぐ:あの、勇者ゴツボ、さん


ゴツボ:すぅぅぅううう!


らぴぃ:叩いたりしたら気づくでしょ


あるぐ:あの!………もう!えい!えい!!


ゴツボ:ふぅぅうう!


あるぐ:あの!!!!…なんで!この!

あるぐ:勇者!!このこの!!

あるぐ:ゴツ、おりゃ!ボ、おりゃ!さん!

あるぐ:もう!えーーい!!


ゴツボ:!!

ゴツボ:なにやつ!!


あるぐ:はぁはぁ…私は、大天使、あるぐ、える、です


ゴツボ:ふむ…大天使がそんな息も絶え絶えなわけがないだろう!貴様悪魔か…!


あるぐ:あんたのせいだよ!!!


ゴツボ:ぬ!?


あるぐ:全然気づかないから、いっぱいパンチキックしたのに!!


ゴツボ:そうだったのか、それはすまないな

ゴツボ:それでなぜ大天使様が?


あるぐ:う、うん、えっと、、おほん!

あるぐ:こちらを勇者ゴツボに授けに来たのです


ゴツボ:これは…?


あるぐ:聖剣ラピスラズリ、あなたはこちらを使い人類を勝利へと導くのです。


ゴツボ:これが伝説の…


らぴぃ:よろしくね、ゴツボさん


ゴツボ:キャアアアシャベッタァアアアアア!!


らぴぃ:ちょ、ちょっとそんな驚かなくても


ゴツボ:マタシャベッタァアアアア!!


らぴぃ:え、えぇ…


あるぐ:この人を勇者にして大丈夫なのでしょうか…


ゴツボ:…ふぅ、少しお見苦しい姿を見せてしまったようですね


らぴぃ:少しどころじゃなかったけどね


ゴツボ:つまりこちら持ってあいつらを倒せばいいということですね


あるぐ:そういうことになりますね


ゴツボ:ならば、行こう、えっと…


らぴぃ:らぴぃよ


ゴツボ:らぴぃ!共に戦おう!


らぴぃ:…意外と悪くないかも


あるぐ:では勇者ゴツボ、らぴぃ健闘を祈ります


にょぴ:(N)ゴツボはモンスター達に向かって駆け出した





にょぴ:さぁ!ここからは実況をこの私、にょぴしんと


あるぐ:え?え?


にょぴ:にょぴしんと!


あるぐ:あ、あるぐえるが?


にょぴ:行います!



らぴぃ:ゴツボ!数多すぎる、正面から行くのは危険だわ


ゴツボ:問題ない。どうも反転、裏もうど!!

ゴツボ:ウホチチェンジ!!


らぴぃ:は?


ゴツボ:ウホッウホッウホウホ!

ゴツボ:ウホホホォオオオオオ!!


にょぴ:おっとゴツボ選手!

にょぴ:パンダ顔からゴリラ顔に変わりに地面を叩き付けたぁああ!!


あるぐ:これは…!地面が割れて大量のモンスターが落ちていってます…!!


ゴツボ:ウホウホウホウホ!!!


にょぴ:勝利のドラミングだぁああ!!


あるぐ:でもまだ残ってま…激しすぎてモンスターが近寄れない…!?


らぴぃ:いや…すごいけども、というか空がなんかうるさいな


ゴツボ:…よし、これでだいぶ減っただろ


らぴぃ:…!!

らぴぃ:ゴツボ、後ろ!!


にょぴ:なんと後方からオーガエースの強烈な一撃が迫る!!これは避けられない…!!


ゴツボ:んーー、はい、拒否ぃいい!!


あるぐ:えええ?見えないバリアですか!?これ!?


らぴぃ:ちょ…これ、ただのバリアじゃなくて…


にょぴ:おおっと攻撃を弾かれたオーガの腕がぐちゃぐちゃだぁあ!!


あるぐ:だけど残った腕でまだ攻めてきます…!


ゴツボ:ふん!


らぴぃ:なにしてるの!!早く避けるかしないと


ゴツボ:あいつはもう…ゴツボっている


らぴぃ:え?


ーごちゅぶぉおー


にょぴ:なんてことだぁあああ!!

にょぴ:ピキーーンという音が聞こえたかと思うとオーガの頭がぐちゃぐちゃになったぞ!!


らぴぃ:え、ええ…これ私いらな…

らぴぃ:っ!!

らぴぃ:また来るわよ!しかも囲まれてる…!


あるぐ:さすがに多すぎませんか…?さっきの大技は何度も出せないでしょうし…


にょぴ:さぁ!勇者ゴツボ!どう切り抜けるのか!!


らぴぃ:くっ、私に魔力を流しなさい、力を使っ

らぴぃ:ちょ、なんで私をしまおうとしてるのよ


にょぴ:大量のモンスターが勇者ゴツボに迫る!!



ゴツボ:…ゴツボの呼吸、11の型、らぴ…







ーーキン…!







ゴツボ:何も無かった…


あるぐ:なにがおこって…!?


にょぴ:もももモンスター達が数泊遅れて細切れになったぁああ!!?


ゴツボ:また、つまらぬものをゴツボってしまった


らぴぃ:すごいけど…すごいんだけど…さあ!!

らぴぃ:いろいろと大丈夫これ!?


ゴツボ:ふむ…一掃できたようだな


らぴぃ:そ、そうね


ゴツボ:では次に向かうぞ!


らぴぃ:やる気めっちゃあるじゃん


ゴツボ:全ての卵は俺が守る!!


らぴぃ:動機それ!?


ゴツボ:さぁ行くぞ!!


らぴぃ:あ、うん





にょぴ:(N)こうして勇者ゴツボの冒険が始まった


らぴぃ:(N)ゴツボとらぴに待ち受けるのは光か闇…はたまたBANか…


ゴツボ:(N)行く末を見守るのは君だ!


あるぐ:(N)とぅーびーこんてにゅー



おしまい



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